怒ってないよ。舌打ちしただけ。

日本で『舌打ち』をされたら、それは相手がとても怒っていることを表していますよね?

 

でも、私の大好きな国トルコでは違うんです!!

 

 

 

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(c)MIC ー写真素材 PIXTAー

 

 

 

 

 

 

初めて私がトルコへ行った時こんなことがありました。


ある人が歌を歌ってくれるというので長椅子に座って聞いていました。

しばらくすると別の友人がやってきて私の隣で立ったまま演奏を聞いていました。

 

そこで私が「ここに座る?」

と手で私の座っている空いた横のスペースをタップしながら聞くと

彼はチッと舌打ちをしてきました。

当時何も知らなかった私は彼が怒ったのだと思いとても驚きました :O

 

この時私はまだ知らなかったのですが、 

実はトルコで舌打ちはただの"NO"

という意味なのです。笑

そのため、失礼な表現でもなければ、怒っているわけでもないんです :)

 

お隣のイランや時にジョージア、サウジアラビアなどでも同じように表すそうです。

 

 

 



このように、異文化を持つ人と交流する時、表現方法の違いを知らないと誤解を招くこともあるんです。

そして、もちろんこれは逆も言えます。

 

 

イスタンブールをトルコ人の友人、Oが案内してくれていた時の話です。

真っ暗な地下のミュージアムを友人と歩いていると、

通路を歩いている途中で日本人の観光客に遭遇しました。

 

Oにとっては私が初めての日本人の友人だったので、

遭遇した集団が日本人であったかどうかも定かではなかったわけですが。。。

とにかく、彼女が暗がりの中通路を歩いていると一人の日本人観光客とぶつかってしまいました。

 

 

すると彼女は突然足早にその場を立ち去ったのです!!

私は追いかけて行き「どうしたの?」と聞くと、彼女はこう答えました。

「さっき女の人にぶつかったの。もしかしたら、日本人かもしれないんだけど、なんて言ってたか分かる?」と少し困惑した表情で私に問いかけました。

確かにその日本人女性は日本語でこう言っていました。

「あら。ごめんなさい。暗くて見えなかったの。」 

 

それを彼女に伝えると、彼女は胸をなでおろし、こう言いました。

 

「それならよかった。そうかもしれないとは思ったんだけど、彼女手を挙げたのよ。こんな風にね。だからすごく怒ってるのかと思っちゃった。」

 

それを見て、私はつい笑ってしまいました。

なぜなら、それは私には『降参』もしくは『驚き』の仕草に見えたからです。 笑笑


時々こんな人を見かけませんか?

驚いた時やカジュアルに謝るときに肘から下の両腕(手)を上にあげる人!



これが、時に海外では怒っている仕草のように見えてしまうことがあるようです。



トルコの友人達によると、あまり多くないけれども、とても怒った時にこの動作をする人もいるのだそう。

まるで、叩くわよ!と威嚇しているように 。

そして、私の友人はこのジェスチャーを怒っているときに使う一人なのだそう。

そのためこんな誤解が生じてしまったようです。




場所が変われば、常識も変わります。

誤解は少ないに越したことはないですが、

もし、何か不具合があったなら、しっかり訂正して

お互いを理解し合えるといいですね :)

 

 

この他にもトルコの少し変わった表現を紹介しています。

 

s-mic.hatenablog.com