パパは有罪 ~5歳の判事が最後に下した判決とは~
前回の記事でアメリカの子供たちの現状を紹介しました。
時に子供たちは身勝手な大人の犠牲者であり、敏感に彼らなりに状況を理解しています。
今回もまた、アメリカから。しかし、今回は『子供の力』で勝ち取ったケースについてです。
Judge asked 5 yr old to decide Dad's punishment
交通違反で判事に呼ばれた男性には5歳の子供(ジェイコブ)がいました。
判事は子供を彼の膝に乗せて話を始めます。
判事:ジェコブ、君は何歳?
ジェイコブ:5歳
判事:もう学校には行ってるの?
ジェイコブ:まだ。9月3日から。
判事:大きくなって学校卒業したら何になりたい?
ジェイコブ: コックさん
判事: コックさん?
ジェイコブ: 僕とパパはピザ屋さんをやってるんだ。僕とパパはとってもいいコックなんだよ。
判事: なるほどね。何を料理するのが一番好きなの?
ジェイコブ: ピザ
判事: じゃあ、君の夢は順調に進んでるんだね。
さて、私には困っていることがあるんだ。君のパパがアッパーイーストサイドで駐車違反をしたから、私が判決を下さないといけないんだ。
選択肢は3つ。まずは罰金90ドル。それか30ドル。もしくは何も無し。どれがいいと思う?
ジェイコブ:30ドル
判事: 30ドル? 君は優秀な判事だね。
昔の話でね。ソロモン王という人がいて、とっても強い人だったんだ。
彼はよく差額の中間をとってたんだ。まさに君がやったことだよ。それはとても論理的な思考なんだ。30ドルの他にもっと良いものはあるかな?
ジェイコブ:う~ん。無いな。
判事: 無いか。。。 朝ご飯は食べた?
ジェイコブ: まだ。
判事: まだか。じゃあ、お父さんにこう話しをするのはどうだろう。
もし、君を朝食を食べに連れて行くなら、罰金は無しにする。
どう思う?
ジェイコブ: いいかも。
判事: 気に入った? 君にはいっぱい注文してもらわないとな。パパは30ドルも得したんだから。いい話じゃないか?
ジェイコブ: うん。ベーコンが大好きなんだ。
判事: そうか。協力してくれてありがとう。
さすがアメリカ。こんなこともあるんですね。
ジェイコブ君はきっと美味しい朝食を食べてくれたことでしょう。
子供の力は侮れませんね。たとえ5歳の子供でも判決に影響を及ぼしてしまうのですから。
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