甘美なるフランス❮渋谷・東京❯
2021年9月後半
A true masterpiece does not tell everything.
真の傑作は全てを語らない。
渋谷、Bunkamuraで2021年11月23日まで開催されている美術展「甘美なるフランス」に行った。事前予約が不要のためか、渋谷という土地柄なのか、平日の昼間にもかかわらず結構人が来ていた。
この美術展はそれほど大きくないが、十分に堪能できる。ルノワールなどの印象画に始まり、セザンヌなどのポスト印象画、最後にピカソなどの20世紀の画家の作品と続いて行く。これらが個人の所有物とは脱帽だ。高度経済成長やバブルはどれだけこの国を豊かにしたのだろう。日本には西洋の作品を含め、世界中の傑作が存在する。時にその恩恵に与れるのは幸運だなぁ。
※残念ながら館内の写真は撮れない。
思えば10代の頃に行った初めてのフランスへの旅が芸術への興味をぐっと高めたのは間違いない。その後、一緒にフランスへ行った友人達と帰国後も美術館やちょっと背伸びした食事に行き「おフランスかぶれ」と自分たちのことを自嘲していた。
コロナも落ち着いてきたところで、もうすぐおフランスかぶれたちと7年ぶりに再会することになっている。皮肉にも人が都合よく揃うのもコロナがあって身動きがとれなかったせいかもしれない。何事にも裏表があるよるうに、嫌だった自粛も明ければ特別に嬉しい知らせをもたらしてくれることもあるようだ。