稲佐山から長崎・港町の夜景を眺めて【長崎・長崎】

2022年3月末


 

‐It's better to light a candle than to curse the darkness.

 

-Eleanor Roosevelt

 

-暗さを罵るくらいなら、ロウソクに光を灯そう

 

‐エレノア・ルーズベルト

 
 
この日が長崎最後の夜だったので、夜景を観に稲佐山へ登る。
 
稲佐山に向かうバスのバス停につく頃、近くのビルから男性が出てきた。たまたま目が合い、彼がフレンドリーな笑顔でHi!と挨拶した。Hiと返事した後、せっかくなのでバス停はこれで良いのか、それとも近くの別のバス停で待つべきか聞いてみた。ここまでで長崎とgoogle mapの相性が悪いのを感じていたからだ。彼はバスは正しいと教えてくれた。そして、バスを待っている間しばらくおしゃべりに付き合ってくれた。彼は元々東京に住んでいたらしい。長崎は数年住んでいて気に入っているが、東京に比べて英語を話す人が少ないなどと教えてくれた。アクセントからすると英語が母国語だろうから、少し寂しかったのかもしれない。
 
バスが来て彼とお別れし、バスに揺られて山へ登る。終点に到着するとそこはリフトの乗り場に近いところだった。ここから歩いても行けると車掌さんが言っていた。同じバスに乗っていた家族も歩くようだったのでついて行ったが、真っ暗闇の中を結構歩く。500mは無いくらいだろうか、しばらく歩くと電灯のついた通路·階段に出るので更にここを通って登る。夜一人で歩くのが嫌な人やそこまで歩きたくない人は素直にリフトを使った方が良いと思う。
 

しばらく歩いて着いた明るめの通路
 
登った景色はこんな感じ。港町だから風情がある。家族連れやカップルも結構きていた。
 

 
さらに建物の中を登って上からも景色が観られる。
ちなみに展望台のところにはライトアップされた塔があるから、遠くからでもどこか分かる。
 

 
真っ暗の中を歩いて帰りたくなかったので、夜景に満足したらとっとと引き上げる。
帰りはリフトに乗って最後まで夜景を堪能した。
 

 
リフトから降りたら、少し歩いてバス停へ向かう。リフトの降り口の人が、中央橋の方に帰るには坂を下りた後の大通りの右側すぐにバス停があるからそれに乗れば良いと教えてくれた。
 
実際に坂を下ると道向かいにバス停があった。が、道を渡ってから気づく、もう一つ反対側にもバス停があるではないか。あーこの時間に間違ったバス停に乗るの嫌だなと思ったころ、一人の男性が通りかかった。ラッキーとばかりに声をかけるとこの近くに住んでいる外国人だった。日本語はあまり話さないようだったが、流暢な英語で正しいバス停を教えてくれた。白人の彼に英語を話す私が日本語で話しかけ、道を聞いたことに彼は最初驚いたようだったが、バス停を教えてもらったのは私の方だったのに、なんだか彼がとても嬉しそうだった。
 
長崎は日本の中では海外出身の人が多く住んでいるようだ。コロナの影響でまだ海外からの人が少ない中、この旅で何度も色んな人に出会った。ただ私としては少し驚いたのは、ある程度国際化した都市でも日本人の外国人に対する対応はかなり閉鎖的にようだ。そう決めつけるのはちょっとこの地を訪れた私が言うには早く失礼極まり無いと思うが、この時出会った2人の反応をみて、なんとなくそう感じてしまった。
 
バスに揺られ、中心地の中央橋付近まで戻ると遅い時間に明るい街が広がっていた。
 
 
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