小笠原行きの船で波にもまれた話【小笠原・東京】
2022年4月
‐ 人生は不安定な航海だ
- シェイクスピア
おがさわら丸(船)では本土から小笠原に向かう途中、色々企画がある。インフォーメーションセンターでの質問会や小笠原諸島に関するガイダンスなどだ。
私はガイダンスにだけ参加した。船内のレストランで行われ、小笠原諸島にまつわる話、船酔いした時の対処法、人気のあるツアーのポイントやクジラなどの動物にあまり近づいてはいけない規制があることなどまで色々教えてくれた。
中でも船酔いした時の対処法はこのあとすぐに役立つことになった。
4月にも関わらず、この旅の少し前に小笠原に台風が接近したことで東京湾を出たあたりから小笠原に近づくにつれて波が荒れていたのだ。大きな船なので安全には全然問題ないそうなのだが、夜になるころには大人が立ってまっすぐ歩くことすらままならなくなってきた。片道24時間の船旅に出る人に船酔いしやすい人は多くないと思うのだが、これには結構な人が限界を迎え、トイレに駆け込んだり、寝込む人も少なくなかった。
おがさわら丸の売店では飴やガムは売っているが薬は売っていない。酔ってきた感じがしたら、飴やガムを食べたり、海風に当たったり、出来るなら吐いてしまうのも効果的だそう。私は持っていた酔い止めを慌てて飲み、ガムを買って食べながら、音楽を聴き、風にもあたり、出来る限り長い間眠ることにして、なんとかこの日をやり過ごした。
小笠原への航海は揺れに気が付かないくらい穏やかな時が多いというが、こういう日もあるので、酔い止めは持って行くことを強くお勧めする。
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