ジョージアの手作り結婚式 ~後編:結婚式後~
may your love be modern enough to survive the times,
but old-fashioned enough to last forever.
- unknown
この時代の苦難を乗り越えられるほど現代的で、
しかし、永遠に続くほどの古典的な愛でありますよに
-作者不明
ジョージアでの結婚式のついにクライマックス💖
披露宴はというと。。。
ジョージアという国についてご存知ない方はこちらをどうぞ
ジョージアで結婚式が始まるまではこちら
メインの結婚式はこちら
挙式、写真撮影の後も結婚式は続きます。
最後にやってくるのは披露宴です。
と言っても日本のそれとはやっぱり少し違います。
どう違うかとというと少し大きなパーティーのようなものだと思ってください。
素敵なレストランに移った一行は指定されたテーブルに座ります。
席の指定はありません。
食事はすでに配置されていて、好きなものをとって食べ始めていいのです。
たとえば、こんなほうれん草料理とか、スープ、揚げ物、パンといったものと一緒にハウスワインやその他アルコール、ジュース、水等が並べられて、好きなものを自分たちで取って食べます。
そうこうしている間に、新郎新婦が入場し、一同は拍手と歓声で迎えます。
それから、1時間半くらいは食事タイム、その間乾杯の音頭をとる人(A)が毎度様々ことに乾杯を促します。
日本での
~を祝して乾杯!
~を祈って乾杯!
と一緒で
ちょっとした話を挟んだ後、
家族に乾杯と言えば、家族の希望者(主に男性)が起立し
お酒をグラスに一杯ぐいっと飲み干します。
また、友情に乾杯と言われれば、友人の希望者(主に男性)が起立し
お酒をグラスに一杯ぐいっと飲み干します。
私もせん越ながら、遠くから来たの友人ということで一杯とちょっとしたスピーチをさせていただきました :)
この調子が15回は繰り返されたでしょうか、
楽しいお酒は進みます。
正直、みんなが酔っぱらって暴れださないのが不思議なくらい。
先ほどから男性が中心に乾杯をするといっているのをお気づきでしょうか。
というのも、ここジョージアでアルコールといえば45度以上あるものを一般的には指します。これはロシアと同じですね 笑
そのため、一杯ぐいっと飲み干すのはショットグラスではなく、いわゆるスコッチグラスくらいのサイズのグラスに注がれたアルコール(主にはウォッカやチャチャと呼ばれるジョージアのアルコールで50度以上ある)を飲み干します。
ジョージアでは一般的に男性の方が女性より男性の方がアルコールの消費量は多いようです。
その飲む量に日本人の私は脱帽ですが、この話はまた今度にとって取っておきます。
さて、話は戻ります。
楽しい食事がある程度落ち着いたころで、パフォーマンスタイム
これがまた面白い!
まずは新郎新婦のジョージア伝統のダンスのお披露目、
次に彼らの現代の西洋ダンスのお披露目があります。
それが、スローなダンスなってくると、披露宴に出席しているカップル達が参加し始めます。
その後、また少しの間食事に戻りますが
30分くらいすると、参加者たちのダンスや、歌の披露会が始まります。
伝統的なものもあれば、国際的な流行りもの、オリジナルのものまでなんでもありです。
私も友人たちと一緒になぜか、インドのポップダンスを披露しました。笑
次に初めての共同作業ケーキカットや、ゲーム、ブーケ投げがあります。
ケーキカット、ブーケ投げはご想像のとおりですが、ゲームはジョージアらしい愛情にあふれたものでした💖
その一つはどれだけ多くの人にキスできるかというゲーム :* <3
女性が6人、3対3で新郎側の友人と新婦側の友人が集まります。
その他の披露宴参加者の内の希望者は整列して見守ります。
女性はよーいスタートの声がかかると順番に頬にキスをしていきます。
はい、お分かりの通りこのためにみんな整列していたのです。笑
でも、整列しているかどうかは関係ありません。
1分間でとにかく多くキスするのです。笑
これを6人それぞれ計6回繰り返します。
これで多くキスできたチームが勝ち (^ε^)
愛情表現豊かなジョージアだからこそのゲームでした。
そんなこんなで3時間くらい過ぎたでしょうか。
ジョージアでは2次会、3次会と場所を替えることはありません。
それでも、パーティーは続きます。
最後はパーティーミュージックに替わり、今回は呼ばれていたジョージアでも有名なDJがリードする音楽でみんな思い思いのダンスを繰り広げるのでした。
これに終わりはありません。日本のように「よー!」パンと手を叩く一本締めのような習慣はないので、好きな時に人々は帰って行きました。
私も気づいた頃には夜中の1時過ぎ、眠い目をこすりながら、トビリシのガタガタと揺れる車に揺られながら帰宅しました。
ジョージアの結婚式は参加者みんなの手によって作られてるなと感じたのが率直な感想です。
形式の整ったプロの作り上げる日本の立派な結婚式もいいですが、
願わくば一生に一度のものだから、身近な人達みんなで愛する二人のために作りあげる結婚式は魅力的だと思いました。