賢い航空券の抑え方 ~ お金はあるけど、時間は無い : 初級編~

 

Nobody can give you freedom.

Nobody can give you equality or justice or anything.

If you're a man, you take it.

 

 

                                                                                                  - MARCOM X

 

 

 

 

誰も自由を与えてはくれない。

誰平等や正義やそれいったものを与えてはくれない。

 男ならそれを手に入れろ。

 

 

 

                         ーマルコムエックス

 

 

 

 

 

 

航空券の主な購入の仕方については別の記事で説明しました。

 

 

s-mic.hatenablog.com

 

 

今回はインターネットを使って購入する方法をお教えします。

 

インターネットで購入する時は下記のサイトから購入できます。

 

  1. 航空各社
  2. 旅行会社
  3. 航空チケット販売のポータルサイト

 

 

では、具体的にはいったいどのサイトを利用して購入すればいいのでしょうか。

これも、

 

①忙しくて長距離移動だけど短期旅行(1、2週間)

②時間はあります。お金がありません。バックパッカー旅行 

 

という人に分けて紹介します。

 

 

 

今回は「①忙しくて長距離移動だけど短期旅行(1、2週間)」お金はあっても時間が無い人のための記事です。

 

 

時間の確保が何より大切ですから、まずはどの航空会社を使えば、早く安く着けるかを調べます。

このために、多くの航空会社の航空券を扱う航空チケット販売のポータルサイトをチェックします。

 

 

おススメのサイトは

 

 

地球の歩き方

www.arukikata.com

 

伊藤忠系の「旅行・旅メディア・留学・海外インターン・グローバル教育」を扱う会社のポータルサイト。ここの航空チケットはシステムは何といってもおススメ。旅行会社も持っているために、掘り出し物のチケットもたくさんあります。他の大手旅行会社のポータルサイトよりチケットを抑えられることが多くおススメです。また、到着地と現地出発地を変更することができるので、行きたいところが複数ある人、現地で移動する人にはとっても便利です。

 

利点

 

①複数の場所を出発地、目的地とする検索ができる

→ 例 

東京羽田発→(ドイツ)ミュンヘン着→(イタリア)ローマ発→東京羽田着

 

このように旅先でバックパッカーをして場所を移動する場合にもまた同じ場所に戻らなくていいように航空券を買うことできます。もちろん、現地(海外の旅先)での移動も含めた経路にすることも可能です。

 

 

②信用度の高いLCCのみ含まれている

格安航空航空会社(LCC)でも、比較的質が高く、安心して搭乗できる会社のみのチケットを扱っています。

 

 

ハブ空港が分かりやすい

つまり、同一航空会社(共同運航内)の低価格な商品が分かりやすい。目的地を入力し、検索をすると航空会社別の航空券価格と旅程が表示される。

例えば、上記利点①の例ように複数の空港を利用する際の場合であっても往復の運航会社は同じ(全部エティハド航空等)ということ。

これにより、ハブ(中枢)空港が分かりやすい。つまり、それぞれの会社がどこを拠点としているか、どこが交通の要所なのかが分かりやすいということ。

 

*上記の何が大事かは別の記事で詳しくお伝えします。

 

 

④掘り出しチケットがある

旅行や留学等のサービスを扱っているため旅行会社ならではの掘り出し価格の商品がある。

 

 

欠点

①手数料が含まれる

航空券をこのサイトで予約する場合多くは多少の手数料(5,000円程度、チケットにより異なる)を含む。

 

②複数の運航会社を利用した検索結果は表示されない

これは利点③の反対で、例えば、行きはエティハド航空、帰りはANAといったような別の航空会社の旅程は比較はされないといういうこと。

もちろん、一般的にチケットは往復で購入する方が安いので、通常問題ないが、旅が長くなり移動が多くなると欠点となる。

 

 

③一覧に表示される価格に関税等が含まれていない

一覧をクリックすれば、旅程と関税や空港使用料等の合計が表示されるが、これら、航空券そのもの以外の諸経費にはかなりばらつきがあるため一覧の価格は目安に過ぎず、本当の価格を比較するためには一度一覧表示からクリックして内容をチェックしなければならない。

 

 

 

SKYSCANNER

https://www.skyscanner.jp/

 

こちらは航空券専門のポータルサイト。様々な旅行会社や航空会社のチケットが比較して検索できる。

 

利点

①複数の場所を出発地、目的地とする検索ができる

上記地球の歩き方と同じ

 

 

②多くの航空会社が含まれている

LCCやマイナー路線の航空会社も検索に含まれるのでオプションが増える。

 

 

③複数の会社の航空チケットを組み合わせたチケットが検索結果に反映される

これは地球の歩き方欠点の「②複数の運航会社を利用した検索結果は表示されない」の反対。価格の安い順で表示する場合、価格や同一会社での運行より複数会社を利用する方が安ければ、例えば、行きはエティハド航空、帰りはANAがあり得るということ。

 

 

 

欠点

①選択肢が多すぎる

価格のみを重視する場合は便利だが、到着時間や航空会社に好みがある場合などは量が多いだけに個々のチケットの条件を見るのに時間がかかる。

 

 

②購入は各販売会社のサイトに移動して行う

実際に購入の際は各販売会社のサイトに移動して行うため、表示や条件が統一されいるわけではない。そのため、旅行好き等で何度も航空券のチケットの購入を考えている場合には毎回違う様式のため多少手間がかかる。

 

 

 

 

 

 

 

それぞれ利点と欠点はありますが、時間が無い人はこれらのサイトで見つけた航空券を購入するのがお得かつ便利です。

 

 

今後は「時間はあるけどお金は無い人」「航空券を購入する際の注意点」「航空券購入の上級編」「ホームページには載っていない航空会社のサービス」等々紹介していきます。

 

 

 

 

 

 

ハサンケイフ ~失われゆくトルコの遺跡~

 

トルコには沢山の遺跡があります。

ハサンケイフもその一つです。

 

 

 

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(c)MIC ー写真素材 PIXTAー

ハサンケイフ、トルコ

 

 

 

それはオスマン帝国よりも
ビザンチウム帝国よりもずっと前

1万年以上も前のお話しです。

 


ハサンケフの確かな歴史は良く知られていません。なぜなら、あまりに古いため文献がの残っていないのです。約1万年前頃になると文献が表れ始めます。そのため、これより古いことは確かです。

 

 

ハサンケフはチグリス川とユーフラテス川の間に位置し、メソポタミアは特別な場所だとされています。石器時代頃、そこに住む人々は人類の大きな転換期に到達しました。文明はこれらの川のほとりに誕生し、新石器時代には農業や動物の飼育の発達がみられました。文章はここで発達し、後にそれらの学者の子孫は初めて機械のロボットを作り出しました。今日、このエコリージョンは多種多様な動物群と惑星生命の生息地帯となっています。

 

上の写真をご覧ください。岩の部分に穴のようなものが空いているのが分かりますか。
これは人が生活していた場所です。

 

 

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 開閉橋の起源、ハサンケフ、トルコ

 

 

 


これは、世界最古の物ではないかと考えている開閉式の橋(ロンドン橋やサンクトペテルブルクのものが有名)


トルコ内では遺跡としては有名ですが、アクセスはあまりよくないため、海外からの旅行者はかなり少ない印象を持ちました。

このあたりは遺跡と自然に囲まれた、とても素敵な地域です。

 

 

 

この遺跡がもう時期失われようとしていることをご存知でしょうか?

 

 

ここには水力発電のためにダム建設されます。水の底に沈んでしまう遺跡なのです。

 

UNESCOはこの遺跡を世界遺産には認定しませんでしたが、守るために15年以上の交渉を続けました。しかし、トルコ政府はダムの建設を止めることはしません。

そのため、周辺に住む住民もみな立ち退かなければなりません。

なぜなら、電気の供給が必要なのです。

 

実はこれはこの地域では初めてのことではありません。

19世紀後半にユーフラテスに一連のダムが建設されました。その結果、川の生態系は崩れ、川にもとからあった多くの特性は失われました。その地域は急激な気候の変動を経験しました。それは、メソポタミアに生息する種だけではなく、そこに住む社会にも負の影響を与えました。この時その地域で発見された820か所の考古学地帯のうち、たったの76か所のみの部分的な調査しかされていませんでした。残された地域の調査には人類の歴史を啓発する可能性がありましたが、結局それは行われることなく、ユーフラテス川のダムに沈められました。

 


これは、私の見解ですが
ここには格差と民族対立の現状が隠されていると考えられます。

下記の記事をご覧ください。

 

s-mic.hatenablog.com

 

 

 

 もちろん、民族問題だけが問題ではありません。しかし、東西の経済格差の是正として、政策がとられていることは否定できないでしょう。


遺産や自然が大好きな私にとってはとても悲しいことですが、
トルコの政府や国民が動かない限りはどうしようもないかもしれません。

それでも、こうやって失われていくすばらしい遺跡があることをを少しでも多くの方に知っていてほしいと願って止みません。

 

 

オラニエンブルグ ~ザクセンハウゼンの記憶~

 

今回は私がナショナルソーシャリズムを学んだオラニエンブルクの話です。

 

「ナショナルソーシャリズム」に馴染みのないという方は下記をください。

 

 

 

 

 

s-mic.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

私がいたのはラニエンブルザクセンハウゼンにあります。

有名な場所をだすと、「ベルリン」を北に約30キロ進んだ場所です。

ベルリンの中心駅、フリードリッヒストラッセから電車で45分程度の場所位置します。

ベルリンは地図の左上、ドイツ北東部に位置します。

 

 

 

 

 

 

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 ドイツの地図

 

 

 

 

 

 

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 オラニエンブルク駅、ドイツ

 

 

 

 

ラニエンブルク駅から少し離れたところにある強制収容所の一角に滞在していました。 といっても、ここは上位看守の住んでいた場所なので、衛生面等は心配ありません。 現在はゲストハウスとして使用されています。 主に強制労働やナチズム等を学ぶ人々に利用されています。 ここで私は3週間、朝から夜中までナショナルソーシャリズムを学ぶ国際ワークキャンプに参加していました。

 

 

国際ワークキャンプについて興味がある方は下記をご覧ください。

 

s-mic.hatenablog.com

 

 

 

 

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ラニエンブルクでの滞在先

 

 

 

 


上の写真が滞在していた場所です。
一般の人も連絡すれば泊まれます。
ただし、ドイツ語か英語を使える必要がありますが
気になる人ココをクリックして直接連絡してみてください。

 

私の滞在中は管理人のM君が着てクリーニング(有料)やごみ出し、ロビー等の掃除の面倒はみてくれました。あとは基本的にセルフサービスです。

 

また、ここには常時滞在している居候もいるので悪しからず。

 

 

 

 

 

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居候のガーフィー (時々お行儀が悪いことから、映画ガーフィールドの主人公から名前をいただいて私たちが命名しました)

 

 

 

 


さて、強制収容所へはバスや遠いですが徒歩で行くこともできます。

バスでは30分に一度、乗車時間は10分程度です。

また、自転車を借りて行くことも可能です。ドイツでは自転車も電車内に乗せられますのでベルリンで借りたものをそのまま使用することもできます。

強制収容所への道は難しくないですが、徒歩で行くには慣れないことを考えると、最寄駅のOranienburg(オラニエンブルク)から1時間半くらいはみたほうがいいと思います。

ちなみに、私はバスで降りるのを忘れ、結局ど田舎の終点まで行きました。 片道約2時間のとんだ長旅になってしまいましたが、みなさんは降りるのを忘れないでください。駅から10分程度とかなり近いです。

バスはドイツ語しかありません。スクリーンに地名が映し出されるだけです。バスの運転手も英語は片言でした。ただし、最悪バスは終着地点まで行って引き返すので乗りっぱなしでいれば駅まで戻れることは実証済みです。笑

 

 

 

蛇足ですが、オラニエンブルクには水道局があるので水道水が飲めます。

結構おいしいです。お水に関してはまた特集を組むこととします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初めてドイツの強制収容所に足を踏み入れて

 

 

You don't know what is free.

You don't know the feelings, looking at a bird flying over a wall and asking myself why I can't do that, why?

                                                 

 

 

                       - victim (former prisoner) of German consentration camp

 

 

 

 

 

君たちは本当の自由を知らない。

壁を超えていく鳥を見て、なぜ自分にはできないのかと繰り返し問う気持ちを君たちは知らない。

                

 

 

                       -ドイツの強制収容所の被害者(元囚人)

 

 

 

 

 

 

 

強制収容所の中の雰囲気やここで学んだことは数回に分けてお伝えします。
今回は強制収容所の塀の内側の屋外です。

ここへはナショナルソーシャリズムを学ぶためにザクセンハウゼンで開催された国際ワークキャンプに参加しにきました。

下記の記事でナショナルソーシャリズムや国際ワークキャンプに関して紹介しているので詳細はこちらでご覧いただければ幸いです。

 

 

 

 

 

ナショナルソーシャリズム

 

s-mic.hatenablog.com

 

 

 

 

 

国際ワークキャンプ

 

s-mic.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

さて、初めての強制収容所。。。



今でも少し緊張して向かったのを覚えています。
その日はしかもちょうど曇りで
気分まで塞ぎこむようなどんよりとした空気が一面に漂っていました。



強制収容所に入る門


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ARBEIT MACHET FREI
— 働けば自由になる


と書かれています。

もちろんこの言葉が守られることはありませんでしたが。。。


私たち一行はここを抜け中へ入り


各所の説明を受けました。

ちなみに、ヨーロッパの多くの記念館や美術館がそうであるようにここも撮影OKです。

ただし、観光客の中には笑顔で楽しそうな写真をとる人達も中にはいますが、
世界共通でひんしゅくを買います。
ここがどんな場所であったのかを覚えておく必要があります。


例えばこの壁


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ここを超えられない人々がどんな思いでこの壁を見上げたかは私の想像を絶します。

一つ参考までに、以前ここに収容されていたユダヤ人のAさんからお話しを伺った際に、印象に残った言葉があります。それが冒頭の言葉です。彼の話はまた改めて書くことにします。





私たちはいくつか並ぶ建物の中を見学し、そこであった話を簡単に3時間くらいでどういった情報をどこで手に入れられるのかという内容のオリエンテーションを受けました。


思っていた以上に殺風景な場所ではありますが、
この場所の意味を考えていたためか私を含め参加者全員のテンションは終始低いままでした。


そのテンションを誘導するように最初の曇り空も徐々に重厚なものになっていきました。


しかし、最後の建物から出てきたとき私たちを待っていたのは意外な光景でした。


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ザクセンハウゼン強制収容所内、ドイツ



夏の5時前にも関わらず、厚い雲が空を遮っていましたが
その時、光が差し込んできたのです。

暗いですが左に建物があるのがわかりますか。


あれが、強制労働につかされていた人たちの宿舎です。


私たちは少しの間この光を黙って眺めていました。


 

現地の宿泊所についた後初日の感想をみんなで語りました。

この時何人ものメンバーがこの光について触れました。



「まるで、ここが特別な場所だってことを教えてくれるみたいだった。。。」

とある参加者が言いました。


ちょうど私もそんなふうに感じていました。

ただ暗い過去だけ見るのでなく、
そこであったことを忘れることなく
明るい世界を作ってくれよ。

とまるで背中を押されているようでした。

 

 

 

負の遺産に対するドイツの視点と日本の視点 

To To know is power. 

It takes responsbility . 

 

- L

 

知ることは力

責任を伴うの

            

‐L

 

 

 

 

 ツェツィーリエンホーフ宮殿、ポツダム、ドイツ

 

 

この記事は一個人の視点だということを理解していただければ嬉しいです。

 

ナショナルソーシャリズムについては以前触れました。

 

s-mic.hatenablog.com

 

今回は、なぜ私がナショナルソーシャリズムに興味を持ったのかを

ドイツと日本の負の歴史(戦争の歴史)に対する社会の捉え方の違いを通してお伝えしたいと思います。

 

例えば、「強制収容所」と聞くと、不気味な雰囲気やグロテスクなものを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?


確かに、そこで起きた大虐殺や強労働は日本に生まれた20代の私が
学問としてどんなに勉強したところで「理解している」といえる日はこないでしょう。


とはいえ、ドイツには歴史を学び、今を考えることのできる環境が日本よりずっと整っていると言えます。

 

なぜでしょう?

強制収容所に足を踏み入れれば分かります。

 

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強制収容所の資料展示室、オラニエンブルク、ドイツ

 

例えばここ、ドイツ、オラニエンブルクの強制収容所の資料展示室です。

 

日本で日本の原爆の記録等をみたことのある方は、負の歴史の記録を見ると惨い画像まず目に飛び込むことをご存じかと思います。

そういった画像はいつまでも、脳裏に焼き付き、戦争の恐怖を刷り込みます。

悲惨な現実を映し出した画像は一つの体験を表したものですし、人々に感情で戦争はいけないものだと理解させるには効果的です。

 

一方、ドイツでは異なった手法で戦争を防ぐ努力をしています。

ドイツでは町を歩いても、戦争の爪痕を垣間見ることができます。

例えば、マールブルクの石畳やベルリンの広場の片隅の看板でも誰がどのように生きて、その命を奪われたのかが分かります。日常的に目に触れるのです。

 

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マールブルクの石畳、ドイツ

 

しかし、強制収容所の中を眺めても

グロテスクなまでの画像や映像は目につきません。

 

これは、より多くの人に問題と向き合ってもらうためです。

残酷な画像や映像と向き合える人もいますが、
その一方で苦手な方も多いですよね。

そういった人にも、まず歴史を冷静に知ってもらい
問題と向き合って、今後どうしたら同じことを繰り返さずに済むのかを
考えてもらうためなのだそうです。

そのために、すべての人が目につくものはグロテスクではないが
当時の特徴を表すものを展示することで、

より学術な視点で考えられるようになっています。


これを聞いてドイツでは過去の事実が隠されているのではないか、

と感じる人もいるかもしれません。


上の展示室の写真中に映し出されている棚が引き出しになっているのがわかるでしょうか。
もし、衝撃の強い写真でももう少し踏み込んだ情報が知りたい人は
棚の中に入っているものを見られるようになっています。

 

戦時中もしくはナショナルソーシャリズムの教育的観点からみると

 

日本: ショッキングな画像や映像、話で出来事の重大さを感情に訴え、過ちを繰り返さないようにする。

ドイツ: 公の場でのショッキングな画像や映像等の使用はあえて避け、より冷静に(学術的に)多くの人の目を通して考え、将来同じこと繰り返さないように研究を進める。

 

という違いがあると感じました。


私がドイツで学んだことを通して、少しでも過去だけでなく、

今世界で、また日本で起きていることを知り、

二度と悲劇を繰り返さない世界に少しでも貢献できれば嬉いです。

 

 

 

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トルコから見たクルド

 

The truth is rarely pure and never simple.

           

 

 

                                                                         -Oscar Wilde

 

 

 

 

 

真実はほとんど純粋にならず、絶対に単純ではない。

 

 

                    -オスカー・ワイルド

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

繰り返しになりますが、クルドに関してトルコ(特に南東部)や中東、ヨーロッパに行く方は知っておくべきことだと思うので、私の知っていることを少しお話しします。繊細な情報なだけに、数回に分けて、異なる視点からできる限り丁寧に説明していきたいと思います。

そのため、クルドに関するどれかの記事を読む方は可能であれば他のクルドに関する記事も読んでいただければ幸いです。

 

 


前置きをするとクルド人に対する見解は様々あります。
必ずしも正確な情報ではないということを認識してください。

 

 

さて、今まではクルド人の視点からと会話から見えてきた価値観を紹介してきました。

ここまでご覧になってくださった方からすると、トルコ(トルコ人)が一方的にクルド人を虐げているように感じたかもしれません。

 

しかし、事実は必ずしもそう単純ではありません。

 


そもそもトルコを含めその周辺国は民族の異なるクルド人を独立させないのでしょうか。

今回はトルコの人々の目線からお話しします。

 

 

 

 

クルドとして独立させない理由は主に2つ考えられます。

 

 


1. 石油

 

 一般的に言われている理由として、クルディスターン地域には石油が多く埋蔵されています。そのため、大きな利益のある地域を手放したくない理由だと言われています。
また、日経新聞によると、その地域に電力(エネルギー)が生まれることで、経済発展が期待されることから、日本の大手商社を始めとする世界の投資家たちが注目している地域である。 このことから、今後経済発展が見込まれ、トルコ国内の東西経済格差が解消することで現地住民の不満を解消しようとするトルコ政府の思惑が垣間見れます。

 

 

 


2. 多様な民族ありきのトルコ

 

トルコは100を超える民族から構成されています。お気づきでしょうか。私が以前からトルコに住む人々を言及するとき「トルコ人」とほとんど呼んでいません。彼らはトルコ国籍の保有者であって必ずしも「トルコ人」ではないのです。そんな彼らが、それぞれ独立を唱え始めたら、「トルコ」は成り立たなくたってしまう。といったトルコで一番の名門大学で法律を学ぶトルコ人の友人いました。

 

 

 


確かに、トルコという国を考える時多民族国家ということは切っても切り離せません。
一部が独立を成し遂げれば、他民族の独立の機運が高まる可能性も否定できないでしょう。


しかし、国を守るために、また人々の混乱を防ぐために、一部の人々が不条理を強いられることは正しいことなのでしょうか。
話合いで解決できる日が来ることを願ってや止みません。

 

 

 

 

クルド人もうひとつの中東問題 (集英社新書)

クルド人もうひとつの中東問題 (集英社新書)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生まれながらの政治屋: クルド人

 

 

繰り返しになってしまいますがクルド人に関してトルコ(特に南東部)に行く方は知っておくべきことだと思うので私の知っていることを少しお話ししたいと思います。

 

ただ繊細な情報なだけに、数回に分けてそれぞれ異なる視点から、できる限り丁寧に説明しています。

そのため、そのうちどれかの記事を読む方はできるだけ他のクルドに関する記事も読んでいただければ幸いです。





前置きをするとクルド人に対する見解は様々あります。

必ずしも正確な情報ではないということを認識してください。

 

 

 

 

今回は私とクルド系トルコ人の友人との会話をもとにお伝えしたいと思います。





 

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(c)MIC ー写真素材 PIXTAー

ハサンケフ(トルコ南東部の遺跡)、トルコ

 

 

 

 

 

《生まれながらにしての政治屋



友人の言葉で印象に残ってる言葉があります。



トルコの人々が何かを話すとき、よく大きなリアクションをします。

トルコ語の方言も多岐に及んでおり、私には理解しがたいものもありますが、

このジェスチャーのおかげで、トピックスについては予測できることがあります。笑

それはクルド人も例外ではありません。



トルコ南東部のバトマン(クルド人が多く住む街)にいたある日、クルド人の友人達が集まって話をしてると、その空気感やジェスチャーからそれが政治の話であることを察しました。

向こうも私に気が付き、挨拶をしてきたので

 

「また、政治の話してるんでしょ? 好きだね。」 笑

 

と私が言うと友人の一人が私に向かってこう言いました。

 

「俺は自分自身は政治には無縁な人間だと思ってるよ。

でもクルド人として生まれたからには話さなきゃいけない時があるんだよ。

少なくとも、幾分かはね。ここにいる時には気が付かなかったけれども、

イスタンブールに行ってみて、自分が何者かがわかった。

そして、マイノリティーとして生きるということがどういうことなのかということが。。。」



と彼は言いました。

 

彼はトルコの南東部バトマンの出身、イスタンブール在住の学生です。

私が初めて彼に出会ったのはここバトマンの地で、当時彼は丁度高校を卒業し、大学のためにこれからトルコ最大の都市イスタンブールに移住し、大好きな英語の学習とイギリスの地を夢みる少年でした。そして、この時は学校の休暇中に帰省していた彼との2年ぶりの再会でした。

しかし、この時の彼の目は、2年前の純粋に夢を追いかける少年の目から現実の世界を他の視線からも見るようになった、少しさびしい目をしていました。




他を知り、己を知る。

それは口で言うほどたやすいことではないのかもしれません。

しかし、現実をしっかり受け止め、前を見つめる人々の姿勢に私はいつも感銘を受けています。

 

 

 

 

 

トルコのもう一つの顔 (中公新書)

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