秘苑を多くの王たちが愛して ~昌徳宮 パート2~

 

 

I create homes that feel like a home - it could be a palace or a mansion - but each one has a comfortable feeling.

 

                                                                                                                     -Mohamed Hadid

 

 

家だと実感できる家を造るんだ。

宮殿でも大豪邸でも、居心地の良いものをね。

 

 

                           -モハマド・ハディッド

 

 

 

 

前回の記事の続きです。

 

 

 

 

 大造殿は王と王妃の寝殿で王妃の生活空間として利用されました。ここには王室生活の最後の様子が比較的残っています。大造殿の裏庭に王妃の心を和ませるため特に美しく造られたと考えられています。

 

 他にも跡継ぎの教育場であった誠正閣(ソンジョンガク)、王を補佐するため、宮廷内に建てられた官庁の阙内各司、ソウルに残る最古の錦川橋(クムチョンギョ)などがある。

 誠正各は朝鮮時代の貴族、士大夫(サデブ)の屋敷の舍廊(サラン)や別堂(ビョルダン)と類似した造りです。高い場所に位置しており經筵や書筵のような会議を開くのに適しています。オンドル部屋と大きな床がある建物に広い楼閣を結んでいます。誠正閣の前には日帝強占期に純宗のための内医院があったので、内医院建物として知られていました。誠正閣の裏手には前面6間の観物軒があり、書院や鄕校の講堂建物と類似しています。中央の2間は、大きな床、両側に2間ずつのオンドル部屋を置いている構造です。朝鲜後期の王が経筵を開く場所としてよく使用したとされています。

 

 

 

オンドル、ソウル、韓国

 

 

 ちなみに、オンドルとは韓国伝統床暖房のことです。12月~2月には最低気温がマイナス10度以下になる韓国ならではです。韓国の人々は、こうした冬の厳しい寒さを乗り越えるため、独特の建築構造を発展させてきました。古代、三国時代の遺跡からも多数発掘されています。形式は異なりますが、その原理を応用し現代の住宅にも取り入れられています。

 

話は戻ります。 

 

 錦川橋は1411年建造されたソウル最古の石橋です。入り口の門のすぐ後にあります。

ここから始まる宮殿の探求はあなたを圧倒するでしょう。この秘苑(後苑)はこの宮殿を多くの王が愛した理由でもあります。季節ごとに変わる景色を堪能するための足を運んでみてはいかがでしょう。「人間は下、自然が上」この意味は次回の記事で紹介することにします ;)