2020年秋
-Technological progress is like an axe in the hand of a pathological criminal
- Albert Einstein
-科学技術の進歩というのは病的犯罪者の手の中にある斧のようなものだ。
母からずっとここは目も宛てられないほど恐ろしい過去が展示されていると聞かされていた。祖母が広島出身なので子供の頃に連れて来られたそう。その時の衝撃は忘れないとのことだった。
広島平和記念資料館へまず足を運んだ。 リニューアルを度々繰り返している当館は私が訪れた際は2019年に新たなリニューアルを完了したもので母が見たそれとはだいぶ違うだろう。が、これが実際に起こったことかと思うとかなり胸が傷んだ。
外部リンク:広島平和記念資料館のHP
今は観覧者が見易いように適度にアーティスティックに展示されているし、情報も多く得られる。原爆が投下される前の町並みから被害にあった人々の様子、復興に至るまで。
一方で学生の頃、ドイツでナショナルソーシャリズムをほんの少し学んだ私としては気になる点もあった。当資料館に展示されていた写真も含め、これは次の記事で紹介しようと思う。わざわざ分ける理由もそこでご覧いただければと思う。
広島を訪れた際は是非まずここで起こったことを知り、復興を成し遂げた広島の力強い人々の姿、街を眺めて欲しい。
多くの大切な人々をある日突然失ったなら、ある瞬間を境に取り返しのつかない体になってしまったなら相手を許し、しなやかにしっかりと生きていくことができるだろうか。
専門家でもない私が言うのは非常におこがましとは思うが、是非日本の広島にある教訓を多くの人にそれぞれの視点で理解して頂きたい。
そして、目も宛てられないような歴史は世界中にあり、日本はただ被害者ではなく、大きな加害者であることを認識して欲しい。その上で、あらゆる被害者も加害者も手を取り合って、これからの未来が平和であるように行動を起こしていければと夢想家のようにただ願う。