雷に打たれた男性とゴッホ展【上野・東京】
2021年11月
‐過去が現在に影響を与えるように、未来も現在に影響を与える
‐ニーチェ
雷に打たれるような衝撃だったらしい。先日Twitterでこんなものを見かけた。
今日大型書店の美術コーナーにいたら、男性が店員に「ゴッホの本ありますか?」ときいている。少し興奮した様子。
— 巴井 (@tom_oi2by2) 2021年10月5日
「どんな本ですか?タイトルおわかりですか?」
「わかりません。ゴッホの本です。」
しばらく話が噛み合っていない。
だけど男性が言ったワードで一瞬で聞き耳を立てていた客含め→
→全員がパァァとなった。
— 巴井 (@tom_oi2by2) 2021年10月5日
「ゴッホ展ていうのに行って来たんです。絵がすごく良くて、でも売店は人がいっぱいで何も買えなくて」
そういう事か。
「でしたら、本当なら図録が一番かもしれませんね」
「図録って何ですか?」
おっとそう来たか。図録の説明と会場でないと売っていないことなど丁寧に→
→失礼ながら「ゴッホ展」は
— 巴井 (@tom_oi2by2) 2021年10月5日
普段美術館なんぞ行かない人を動員出来てそれは、みんなが並んでるからタピオカって美味しいよね。の心理と同じもんなのかなとも思ってたんだけど、この男性の様に突然ゴッホの、いや絵画や美術に感銘を受けて本屋に駆け込む人を生む、
ゴッホってやはり偉大だな。
短くまとめると、ある書店に男性が駆け込んで来て、興奮気味にゴッホの書籍が欲しいと定員さんに少し要領を得ない質問をする。どうやら、この男性は開催中のゴッホ展に行って来て、雷に打たれたような感銘を受け、とにかくこの鬼才のことが知りたくなったらしい。
他人事とは思えないのは、私も10代の頃パリで美術館を訪れた時は傑作達に圧倒され、一緒に行った友人達とともにしばらく「おフランスかぶれ」と言わんばかりに帰国後も美術館を練り歩いていた。どうやらその熱は未だに冷めぬようで、今までに訪れた美術館の中でも最も好きだったオルセー美術館に多く所蔵物されている印象派の展覧会や美術館があると時間の許すかぎり訪れる。
今回もゴッホの絵画だからずっと行こうと思っていたのだが、混むので人気の展示会の開催開始と終了間際には行かないと決めているからしばらくお預けだった。その間先のTwitter投稿をみたり、事前予約直後で展示会に行く日前日にオランダにいる何かとやることの被る友人が現地の美術館でゴッホの絵画を見てSNSに投稿しているの見て笑い合いながらも、この展示会を訪れる日を待ち遠しく思っていた。
興味がある人はお気づきだろうが、この展覧会は事前予約が必要。しかも当日や前日では平日でもほとんどの時間枠が埋まってしまうからご予約はお早めに。混んでいたが上野の東京都美術館で開のれているゴッホ展とういことを考えるとコロナ様々と言いたくなるくらいゆっくり、じっくり観られる。
内容はとても良かった。ゴッホの初期から晩年までの作品がたっぷり並ぶ。解説も十分に展示されていた。
今回はオーディオガイドを借りたが、正直いらなかった。展示されている解説を読むのが辛くなければ、情報量はさほど変わりないし、プラスアルファな部分もとっても基礎的な知識があれば目新しさは感じられなかった。
全体的にはとっても充実した時間になった。
このページから展示会の予約ができる。
2021年12月12日までなので興味ある人はお早めに。