誰かの靴を履いてみること。多様な世界で他人に共感するを知る。ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

2022年1月 


 

- 誰かの靴を履いてみること

 

‐賢い息子さん

 

 

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー。なんとインパクトのある本のタイトルだろう。イギリス在住で子育てするこの本の著者が自分の子供や住んでいる地域を中心に描く、イギリスの今をテーマにしたノンフィクション、エッセイだ。

 

 
彼女の周りには、リッチな人と困窮する人々が2分化している。この2分化は金銭面だけでなく、教育、多様性への理解など多方面におよぶ。本カトリックのエリート小学校を卒業した彼女の息子さんが入学した元底辺中学はそれまでとは異なる価値観や経験・考察を彼らに与えてくれる。正解の無い複雑な多様性の問題にぶつかるとき、アイルランド系イギリス人と日本人の親から生まれた息子さんと彼女自身が彼らなりの答えを模索する時、読者も考えされられるだろう。少なくとも私はとても考えた。
 
まだまだ日本をはじめ世界的にコロナの影響があるとはいえ、グローバル化が進む中で他者とのコミュニケーションを考えるうえでとても良い学びになると思った。
 
「誰かの靴を履いてみること」とは著者ブレイディ・みかこさんの賢い息子さんが中学生の時に「共感」を自分なりに言い換えた言葉。すごくしっくりくる表現だと思った。
 
 
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