秋の三段峡と祖母たちの思い出【安芸太田町・広島】

2020年秋 


 

-My grandmothers were born in very far regions to each other's. But once excited to talk about how beautiful when it comes to fall with autumn leaves in their hometowns. According to them, they used to see red, orange, yellow, and colorful leaves between white branches without leaves, and those white trees were also very beautiful as popping up on mountains among vivid colors in distance. I was born in Tokyo, concrete jangles, and had never neither such richness nor nostalgia. I hope what I saw this time was like a part of their sweet old memories.
 
-M
 
 

広島に来た一番の理由はこれと言っても良い。春夏は去ることながら、秋の紅葉は一段と素晴らしい景勝地だ。

 

外部リンク:広島観光ナビ(広島県観光連盟のウェブサイト)

www.hiroshima-kankou.com

 
広島市内からはバスで行ける。バスは駅からではなく、デパート付近のターミナルから出発するが、上りのエスカレーターは見つけずらいのでご注意を。
 
さてバスで三段峡まで行くと、ここから終着点まで行き、ミニシャトルで出発地点と同じバス停近くまで帰ってくることになる。
 
道はかなり歩き安いが、自粛明けの体力にはしんどいのか進むペースがかなり遅かった。いや、景色があまりに綺麗すぎて寄り道を沢山したせいかもしれない。
 
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(c)MIC - 画像素材 PIXTA -

 

途中では料金を払えば渡し舟にも乗れる。ハイシーズンということもあり、かなり並んだ。45分くらい並んだかもしれない。

 

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渡し舟


こうして船に乗って稼いだ距離歩いていたら1キロ程度。正直歩いたほうが早い。それでもをただ景色を楽しむ余裕が出来るのは良い。

 

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更に進み二段滝に行った。ここへは猿渡という船で行く。これも料金を払う必要がある。猿渡は渓谷に張り巡らされたロープを手繰り寄せて進む。船頭さんたち本当にお疲れ様。

 

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猿渡

 

滞在時間は決められているが、二段滝は大迫力。一見の価値あり。かつてこの滝は本当に二段だったそうだが、現在は片方が崩落して一段なのだそう。二段の時はどんな姿をしていたのかとても気になる。

 

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(c)MIC - 画像素材 PIXTA -

 

ちなみに三段滝というものもある。確かに三段で美しく大きな滝だが水量のせいか、私は二段滝の方が好きだった。

 

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三段滝

 

観光もひと段落したところで帰路につくため、分岐点の広場へ戻る。地元の人たちがピクニックに来ていた。未だに多くの若者が都会にユートピアを求めるが、実はこういうところにこそあるのかもしれない。

 

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広場でピクニックする人たち

 

トレッキング中、後ろを振り返ると様々な紅葉の段階の木々が渓谷を彩っていた。

ここでふと思い出した。以前両親の両家と我が家が揃って食事をした時のことである。広島出身の母方の祖母が東京出身の私にいかに広島の田舎の景色、特に紅葉が綺麗かを聞かせた。「秋の山はとっても綺麗なの。赤やだいだい、黄色、緑も綺麗なんだけど、枯れてくると白い枝木がぽっぽって浮いて見えて、これもいいのよ。」というと、長野出身の父方の祖母も驚いた様子で「そうそう。あれは可愛いわよね。あなたのお国もそうなのね。」と入ってきた。それを聞いた山形出身の祖父も「俺のとこだってそうだよ。綺麗なんだぁ。」と参戦し、共通の思い出を見出だしたことにかなり喜び、感動しているようだった。
 
東京生まれ、東京育ちのこういうノスタルジーはない。祖父母は3人とも10代の頃に東京に上京してきているが、自然密着し地に足の着いた生活の記憶は強く残るのかもしれない。
 
今回出会った景色が彼らの思い出に近いものであれば嬉しいなと思った。
 
 
 
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