2022年4月
- 自然にも国家と同じように多くの法律があったならば、神でも自然を支配しきれないであろう。
二十歳そこそこの頃、オーストラリアでフライングフォックスという1m以上ある大きなコウモリに街中で夜中に出くわし、睨まれて以来コウモリは苦手意識があったが、今回は可愛かった。ドイツでコウモリを研究している友人がいたが、初めてその気持ちがほんの少し分かった気がした。
続くグリーンペペも探索は難航。きのこは動かないのに何でと思うかもしれないが、なぜなら緑に光っているのは2~3日しかないからだ。ガイドさんも情報共有し合っているらしいが、なかなか見られない。この日は最終的に運よく、道路横の道の片側できのこの軍勢に出会えた。とはいえ、距離があるので近くで形などを見ることはできない。
小笠原は自然保護のためたくさんの規制がある。道横に入れるのは公認ガイドさんのみ。グリーンペペは採ってはいけないため、運よく切り株などに自生していた場合は、ガイドさんが近くまで持ってきてくれるそう。この時は生憎、土の上に生えていたので遠くから、薄く緑色に光ってのをみんなで眺めた。
この時の暗すぎて写真は採れなかったが、運よく後日トレッキングしていた時に見つけた写真があるので貼っておく。
白く見えているのが、グリーンペペ。撮影したのは日中帯だったので、緑色に光っているのをみるために丸太を暗がりえ移動させたが、まだ明るすぎて手で暗くして光を確認している。
グリーンペペも無事に観察し、最後に浜辺夜行性生物を観に行く。
村の方に車で戻り海へ行くと、人だかりが出来ていた。
海を見るとなんとサメだのマンタだの魚がうじゃうじゃいた。まさに、水族館状態だった。
これら浜辺夜行性生物は野生の生き物だが、裏話がある。現在は違法だが、昔おじいさんがここで生き物に餌をあげていたそう。だから生き物たちが習性でここに集まってくるのだとか。いつまでこの特殊な光景が見られるかは不明(生き物次第)だが、感動するので小笠原に行ったら是非ここは探してみると良いと思う。
ツアーでは小笠原の生物や生活についてもたくさんのことを教えてくれた。万一生き物たちが見られなかった時でも楽しめると思う。ただ、夏頃(6月以降くらい)からはカエルが大量発生するらしい。この時にツアーに参加すると参加者の内何人かは必ずカエルを踏み、毎回悲鳴だらけになるらしいので、夏に参加する人は覚悟して参加するように。
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