王道の名物で溢れんばかり、宮島の食べ歩きでお腹がはち切れそうに【宮島・広島】

2020年秋 


 

‐偉大な思想は胃袋から生れる

 

ヴォーヴナルグ 

 

 

宮島といえば、厳島神社。くらいにしか思っていなかった私にはかなり驚く美食の宝庫だった。それもお手軽なラインアップが嬉しい。今回は食べ歩き編。この時記事にする気は全くなく自分の記録用だったので写真は酷い、と先に言い訳をしておこう。

 

<カキ>

大好きなカキがお手頃価格で食べられるのが嬉しい。立派で味もしっかりしたものが1つ200~300円なんて考えられだろうか。東京に住んでいるので高級品なレストランでなくとも1つ500円くらいはいつも払っている気がする。それが有名な観光地でこんなにお手頃で良いのだろうか。
 
「東京ではこんなに安く食べれないですよ。2つ頼んだら1,000円は払ってると思います。」と感動して店員のお姉さん達に言ったあと、お姉さんたちが少し引いたように驚た。聞きようによっては高飛車だったかと我に返り「それくらいの価値があるほど、私には立派なカキに見えますよ。」とつけ加える羽目になった。
 

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別のお店のエピソードを記事にしているので興味ある方はご覧あれ。
<揚げもみじまんじゅう>
ちょっと想像はついたが、広島出身の友人のオススメなので食べてみた。期待を裏切らず美味しい。まわりはかりっと、中は甘いアンコがとろっと。少し冷ましてから食べたが、温かいことを考えると甘過ぎずよい。せっかく宮島まできたのなら、地元ならではの食べ方でご賞味あれ。私は揚げもみじの紅葉堂 弐番屋というお店で食べたが、インターネットで揚げもみじまんじゅうを作るキットも販売されていた。広島は遠いなという方は是非。
 
外部リンク:揚げもみじの紅葉堂(ウェブサイト)
 

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<お土産用の定番もみじまんじゅう>
定番の味。この場ではさすがに食べ過ぎてお腹いっぱいだったので、帰りの新幹線ように1つ買った。東京へのお土産は生もみじを買ったので、王道の味を楽しめるのは行った本人の特権だ。本場ではばら売りされているのが有難い。
 

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<ぺったら、ぽったら>
もちごめに甘じょっぱいタレがかけられ、カキが乗ってる。なんと贅沢なスナックだろう。もっちもちで日本人好みのはずさないやつ。芸能人も来ているようで、誰それが来たと書かれていた。(元)AKB?の誰かもその一人だった気がするが、はっきり覚えてないので名前は伏せておく。
 
外部リンク:「ぺったら、ぽったら」が食べられる『和奏』のウェブサイト
 

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ご覧の通りカキともみじまんじゅうだらけになったが、王道の名物だけでこんなにも楽しめる場所があるだろうかというほど堪能した。この後お腹かが弾けそうなほど苦しくなったのは言うまでもないだろう。
 
 
 
宮島で食べた、広島風うどん

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その他、香川・琴平での食べ歩き記事

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沖野水産の優しい気づかいと、よく火の通ったカキ【宮島・広島】

2020年秋 


 

‐人々はあなたの美徳によってあなたを罰し、あなたの過ちによってあなたを許す

 

ニーチェ

 

 

せっかくの広島なので宮島では何度もカキを買った。食べ歩きの話はまた別にまとめようと思うが、今回はそのうちの1軒のカキ直売店、沖野水産での話である。

 
カキを1つ頼んだ。カキのお店2軒目、その他にもカキの入っている料理をすでに食べていたので、1つで十分だった。
 
店員はおばちゃん1人。私はお店の外から持ち帰り用を注文したが、お店の中には大学生くらいの青年が3人で飲んでいた。
 
私が注文し、おばちゃんがカキを選定していると、お店の中から「ビールおかわり」と声がした。おばちゃんは急いで駆けつける。しばらくして戻ってくるとカキを2つお皿に乗せて渡された。1つは殻つきの身がプリプリなもの、もう1つはよく火を通したもの。「火をよく通したやつもこれはこれで美味しいけんね。」とおばちゃんは言う。
 
私はいつもどおり軽くお礼を言い、お金を支払い、食べる場所を探した。
 
海辺の良いところを見つけ食べ始めてからふと思う、そう言えば注文したのは1つだった...きっと、他のお客さんの対応でしばらく待たせたからサービスでくれたのだろう。お礼をしっかり伝えそびれてしまった。おばちゃんもっとアピールしてくれれば良いのに、と心の中で笑った。
 
海外から帰国し、仕事も含めて外国人や違うバックグラウンドの人たちの中で長らく暮らす私に曖昧な気遣いは通じにくくなっているようだった。すぐに気づけなくてごめんねと反省しつつ、しっかり焼かれて香ばしい濃厚なカキの意外な美味しさに感動した。
 
インターネットからでもここのカキは買える。カキ好きな人はごひいきに。
外部リンク:沖野水産のウェブサイト

www.okino-suisan.com

 

沖野水産で頂いたカキ

 

 

 

ここでも食べました広島のカキ。お好み焼き屋さんにて。

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嬉しい発見と穏やかな時間を豊国神社で【宮島・広島】

2020年秋 


 

‐芸術は一種の虚偽である。私はもはや美しい虚偽を愛しえない。

 

 

 

景勝地の弥山は帰りの新幹線の都合上観に行かれないと憧れのうどんを食べながら知ることになった。お店の人から往復の時間を聞くとあまりにギリギリ過ぎたのだ。下調べをしなからこういうことになる、と珍しく反省。

 
しかし、代わりに良い出会いもあった。時間が出来たので島を散策。五重塔が見えたから行ってみた。近づくとアイコニックな五重塔の隣に古い建物があった。この建物は豊臣秀吉が建立を試みた豊国神社(ほうこくじんじゃ、通称は千畳閣:せんじょうかく)だった。調べてみると豊国神社と五重塔は両方とも国重要文化財でもあった。
 

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五重塔

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豊国神社
豊国神社は色が地味なので写真で見ると飾り気がないが、実際に見ると細部が独特で美しい。この時はちょうど紅葉の時期で銀杏の木葉がまっ黄色に染まっていた。建物の深い茶色とのコントラストがあまりにも美しすぎて、その場でしばらく休むことにした。
 

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思い通りにはいかないなかで思いがけず嬉しい発見をし、穏やかな時間を過ごせるのも旅の良いところではなかろうか。
 
 
 
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透き通ってダシの効いた憧れの広島うどん【宮島・広島】

2020年秋 


 

‐心が純粋な人だけが、美味しいスープを作ることができる。

 

‐ディオン・ルーカス

 

 

ずっと薄茶色の透き通った汁のダシの利いたうどんに憧れていた。母がいつも広島の透き通ったうどんは美味しくて忘れられないと言っていたからだ。

 
東京で出されるうどんの汁は一般的に茶色で醤油の味が利いている。それとは全然違うと絶賛されるうどんに興味を惹かれていた。景勝地、弥山(みせん)に向かうリフトの前にその店はあった。ちょうどお腹も空いていたし、何より写真を見てピンときたのですぐに注文した。
 
出された広島・宮島の牡蠣うどん
 

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お店の雰囲気も最高
外部リンク:もみぢ荘(食べログ
 
うどんは柔らかく、汁はお出汁がかなり利いていた。確かに醤油の力を借りなくても十分味を感じる。名物の牡蠣が4つも入っているということもあって気分が乗ってきた。
 
お店の人に弥山について質問するとなんと帰りの新幹線に時間に間に合わなくなる可能性があることがわかった。仕方がないので諦めた。
 
残念な気持ちはありつつも、こういう時に温かくて優しい味の美味しいものがあると救われる。
 
 
 
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その他、広島の美味しい者たち

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 香川のうどん達

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鹿との決闘、穏やか島で暮らすつぶらな瞳のツワモノ達【宮島・広島】

2020年秋 


 

‐Animals never worry about heaven or hell. 
Neither do I. Maybe that’s why we get along.

 

‐Henry Charles Bukowski

 

‐動物は決して天国や地獄について思い悩んだりはしない。私もそうだ。だから仲良くやっていけるのかもしれない。

 

チャールズ・ブコウスキー

 

 

相変わらず出掛けるのに特に調べもしない私にとってこの時の宮島観光は厳島神社へ行くことだったから見終わった後は綺麗な海辺で少しくつろぐことにした。近くで焼いたカキを買い、場所を取る。最高の眺めだ。

 

 

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そんな時ヤツは水を差しにやって来た。野生の鹿だ。背後から忍び足でやって来て、バックパックを加えようとしたその時、自己防衛本能だけは無駄に強い私が気がつきバックパックを押さえる。
 

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鹿。宮島の鹿だがこの子が奇襲攻撃をしかけてきた子ではない。(失礼)

 

鹿は「この野郎」とでも言いたげに不満な顔で私をにらみ、今度は外ポケットのペットボトルに標準を合わせる。「だーめ」と私に一喝され、ペットボトルを手で覆い被されるとヤツは鼻息を荒くする。まさに一触即発の状態だ。
 
もう一度、鹿は不満気な鳴き声と鼻息を立てた。が、私に諭されるように「だめ」と言われ、立ち去った。
 
だが私もまだ油断しない。甘やかされたやつが願いを叶えてもらえなかった時の執念を知っているからだ。
 
1分くらいたった頃、後ろでタイミングを計っていたヤツはまたやって来た。やはりな、と思う。
 
そうお腹が空いているわけでもなかろうに、食い意地とは執念に他ならない。食物を寄越せ、飲み物を寄越せとでも言いたげな形相で鳴きながら、頭を押し付けてくる。角が無くて良かった。危険が無いように調整してくれる管理人さんありがとう。
 
この勝負、結果は微動だにしない私の勝ち。約15分の攻防戦は忍耐力の勝ちだった。負けず嫌いの私としては鹿が相手でもやはり嬉しい。
 
ここまで、お転婆な鹿を紹介したが、この島に沢山いる鹿の大半は大人しい。そして、有り難いのはこれだけ動物がいても島さ衛生的に保たれていること。
 
のんびりしたこの島ではこんな光景にも出会った。
 
 
レストランのドアの前でお昼寝時にくつろいでいる。完全に通せんぼしているが、気づいているであろう店員さんに追い払う様子は全くない。人も鹿も(鹿は一部を覗き)温かく穏やかな島だった。
 
 
 
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誰かの靴を履いてみること。多様な世界で他人に共感するを知る。ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

2022年1月 


 

- 誰かの靴を履いてみること

 

‐賢い息子さん

 

 

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー。なんとインパクトのある本のタイトルだろう。イギリス在住で子育てするこの本の著者が自分の子供や住んでいる地域を中心に描く、イギリスの今をテーマにしたノンフィクション、エッセイだ。

 

 
彼女の周りには、リッチな人と困窮する人々が2分化している。この2分化は金銭面だけでなく、教育、多様性への理解など多方面におよぶ。本カトリックのエリート小学校を卒業した彼女の息子さんが入学した元底辺中学はそれまでとは異なる価値観や経験・考察を彼らに与えてくれる。正解の無い複雑な多様性の問題にぶつかるとき、アイルランド系イギリス人と日本人の親から生まれた息子さんと彼女自身が彼らなりの答えを模索する時、読者も考えされられるだろう。少なくとも私はとても考えた。
 
まだまだ日本をはじめ世界的にコロナの影響があるとはいえ、グローバル化が進む中で他者とのコミュニケーションを考えるうえでとても良い学びになると思った。
 
「誰かの靴を履いてみること」とは著者ブレイディ・みかこさんの賢い息子さんが中学生の時に「共感」を自分なりに言い換えた言葉。すごくしっくりくる表現だと思った。
 
 
現代女性を取り巻くぐるぐる回る日常を描く物語(本)
多様な愛を知る男性たちのお話(実話)
 

工事中の厳島神社【宮島・広島】

2020年秋 


 

- 人生においては、美は死滅するが芸術は朽ちない。

 

- デファン夫人

 

 

厳島神社は工事中だった。これもまた貴重な体験としようか。

鳥居は生憎見れなかった。

 

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外部リンク:厳島神社のウェブサイト
 
しかし、神社の中は公開していた。お参りをしに行くと、お賽銭箱の向こうにどうやら祈祷らしきものを行っていた。こういう格式の高い場所で何を祈るのだろう、どんな人がお願いするのだろう、と失礼ながら好奇心が惹かれる。
 

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厳島神社が全面に出た柄と干支柄の絵馬がたくさんかけられていた。個人的な夢や世界平和などみんな色々祈っている。
 
そもそも神社に観光に行くこと自体失礼だと思うが、見所はそう多くないのですぐに周り終えた。
 
別料金を払って宝物館に行った。物とはいえ、やはり神社関連のものなので宝石などのキラキラ感はない。一方で昔の鳥居の名札があった。管理人のおじいさんが言うには、現役のものより古いものの方が派手さがあってカッコいいそう。しかも近くで見れるからここの方が良いとのこと。。。ご年配の方はどうしてこうも観光客を気持ちよくさせるのが上手いのだろう。
 

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宝物館
 
外部リンク:嚴島神社 宝物館(廿日市市公式HP)

 

今回外にある現役の鳥居を見ることが出来なかっただけにお得感があった。
 


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